副院長挨拶

私は、九州大学病院、飯塚病院腎臓内科での勤務後、平成27年8月より当院内科医師として勤務しています。生まれ故郷の飯塚で、大好きな飯塚で、地域医療を行える事に日々感謝しています。

当院は、精神科の基幹病院として、平成26年から認知症医療センターとして認可され、平成27年8月から内科を標榜し、平成29年4月より「内科外来 腎・生活習慣病センター」を開設しました。飯塚記念病院と「内科外来 腎・生活習慣病センター」には、内科医の立場から、2つの大きな役割を担えると考えています。

一つ目は、今後、急激に増加する認知症患者を予防し、治療を行っていく事です。
近年の研究で、喫煙や高血圧症、糖尿病などの生活習慣病により認知症が増加する事が明らかとなりました。また、定期的な運動や食生活(和食+野菜+乳製品)により認知症が予防できる事も明らかとなりました。当院では5名の内科医と、看護師、栄養士、理学療法士が協力して、生活習慣病をしっかりと管理する体制を築いており、この地域で新規に認知症を発症する人を減らしていきたいと考えています。また、精神科医と共に認知症を治療する事で、内科的疾患を多く抱えた認知症患者さんにも対応可能であり、認知症患者さんが内科的疾患を罹患した場合にも入院加療が出来る体制を築いています。

二つ目は、慢性腎臓病、透析患者さんに対して、適切な治療を行っていく事です。
慢性腎臓病患者数は1300万人を超え、現在32万人以上の方が透析治療を行っています。とくに糖尿病、高血圧を原因とする透析導入患者が増えており、近年の研究で、厳格な血圧、血糖、脂質管理等により、慢性腎臓病の進行を抑制し、透析導入を予防できる事が明らかとなりました。当院では腎臓病、糖尿病、高血圧の資格を有するスタッフによるチーム医療で、患者さん、御家族の病気に対する知識を深めていただき、透析に至らないように、患者さんと協力しながら厳格な治療を行っています。また、すでに透析が必要となった方に対しても、適切な透析治療と、薬物治療、栄養指導、運動療法を行っていく事で、元気な透析生活を送っていただく事は可能です。

「透析患者、認知症患者さんに対して、最善の治療を行っていく」 しかし、増加する医療費、介護費用を増やさないようにするには新規に透析になる人、新規に認知症になる人を減らす必要があります。そのためには、慢性腎臓病、生活習慣病の厳格な管理が必要であると考え、腎・生活習慣病センターと命名しました。私の残りの医師人生をかけて、この地域の腎臓病、認知症診療に貢献していきます。

豊永 次郎

副院長略歴

平成14年九州大学医学部卒業、福岡赤十字病院、九州大学病院勤務。大学院に進学し、糖尿病性腎症による腎機能障害の研究で医学博士を取得。平成23年4月より飯塚病院 腎臓内科医長、平成27年8月より飯塚記念病院 内科部長、平成29年4月より現職