内科/腎・生活習慣病外来

腎疾患について

腎臓病の診断と治療は大きく分けて7つに分類されます。

① 原発性腎疾患の診断と治療
② 二次性腎疾患の診断と治療・・・原因は高血圧、糖尿病、膠原病、薬剤など
③ 急性腎不全診断と治療・・・集中治療部や救急部との連携が重要
④ 水、電解質異常の診断と治療・・・軽症から重症まで多様
⑤ 保存期慢性腎不全の評価と治療・・・患者さんへの教育が重要
⑥ 末期腎不全治療・・・透析(血液透析療法、腹膜透析療法)と移植
⑦ 終末医療

当院が担当可能な領域は、①から⑤の評価が終わって外来治療可能となった腎疾患(慢性腎臓病)、栄養指導を含めた息の長い治療が必要な保存期腎不全であり、そして⑥でも慢性透析療法へ移行して外来通院可能となった患者さんが対象となります。
また、当院は後方支援の介護施設や専門性高い人的支援部門を有するため、⑥や⑦における認知症やADL低下からの通院困難な患者さんも状況に応じて受け入れ可能です。

腎疾患には、疾患の流れから急性期、亜急性期、慢性期に分けられます。
急性期や亜急性期には、多くの科を有する高度先進医療が可能な基幹病院腎センタ-なくては対応が困難ですが、まだよくわからない時期での評価をはじめ、疾患の発症期やすでに治療後に安定化した慢性期であれば当院で外来通院で対応可能です。

慢性腎臓病は、見方を変えると高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病の治療でもあります。近年、患者さんがかなり高齢化しており、ADLの充分な維持にはその生活を支える筋肉量維持が重要です。
腎不全患者の皆さんにおいても個々の身体状況に応じた食事療法や運動療法が大切ですが、その実行実施が最大の課題です。「患者さん自体を自分の主治医にする事」が生活習慣病の治療の最終目標でもあり、そうすれば、自分の事を自分で責任を持って管理でき、結果も良好ということになります。